練習スタジオで思う存分に音を出そう
音の出ない楽器をご存じだろうか。
電子オルガンやエレキギターのように、電気的な仕組みで音を作り出す楽器を、ヘッドホンスピーカーだけで聴けるようにする技術は、仕組みがわからなくても理屈のうえで納得できそうだ。
きっと電気的な配線を変えて、電子オルガンの鍵盤から送られる信号をオルガン自身のスピーカーではなくヘッドホンにつなげばよいのだろう(そんな単純な話ではないのかも知れないが)。
しかしバイオリンやピアノの生弦の音から、どうやって無音を作り出すのだろうか。
プロセスはともあれ、無音ピアノ(ヘッドホン対応ピアノ)のおかげでマンションでも気兼ねなく練習ができるようになったには違いないが、その仕組みはと言われるとわからない。
楽器(に親しむということ)は結構贅沢な趣味であると、大昔から言われ続けた。
楽器を買う資金以上に、上手になろうとすれば練習にも金と時間がかかり、たとえばアンサンブルなどでは、趣味を同じくするグループで練習スタジオを借りて取り組まねば上達しない。
大きな楽器店の地下に練習スタジオがあって、仲間うちで予約をしてそこに集まり、共通の練習を行うのかと思えば、そうではなく、各自が思い思いの音を出すのだと言う。
それほどに、各家では奏でる音がネックとなって練習し辛いのだそうだ。
音楽の授業で、大まかには打楽器、管楽器、弦楽器と教わった。
いずれも、使命は音を発することである。
現代ほどその練習にまで気を使わざるを得ない時代もあるまい。
それだけに、思う存分に音を出させてくれる練習スタジオを精いっぱい大切にしよう。